舌の苔って?臭いの原因だけじゃない舌の汚れ

2015年5月2日

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舌の汚れはがんの原因!?

最近では口臭予防として舌の汚れのケアをする方が多いですが、実は臭いだけでなく、がんの予防にもなっている可能性があるとの報告がありました。

舌の表面にできる白い汚れ「舌苔」が多い人は、口や喉のがんの原因になるとされる「アセトアルデヒド」の呼気中の濃度が高いということが岡山大学と北海道大学の研究グループによって判ったのです。
舌苔を取り除くと濃度が下がることも確認しており、舌をきれいにすることが、がん予防につながる可能性があるとも報告されています。
岡山大学HP
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id280.html

アセトアルデヒドというと、二日酔いの原因や大気汚染原因物質というイメージもありますが、口の中の細菌が糖を代謝するときにも産生されます。
高濃度のものはもちろんですが、低濃度のもの(生理的な範囲内)でも長時間の曝露は有害と考えられています。

正しい舌苔ケアとは?

舌の表面をよく見てみるとじゅうたんのように細かい突起が密集しています。
これは舌乳頭と言い、食物をなめとりやすくしたり、味や感覚を感じる重要な器官になります。
舌乳頭には4種類あり、このうちの糸状乳頭というものが大半を占めていて、この糸状乳頭が舌苔の発生に深くかかわっているのです。
糸状乳頭は表面が角化していて、その脱落した上皮細胞や食べかす、分泌物などが糸状乳頭の間に溜まり、口の中の細菌が繁殖し舌苔ができあがります。
健康状態が良好だとしても、上皮の入れ替わりなどは起きてきますので、舌の表面には薄く舌苔があり、薄く白く見えるのが通常です。

時々この「薄い白いのが気になる!!」と舌ブラシを過剰に使いすぎる方もいらっしゃるのですが、これはまったくの逆効果になります。
舌に刺激を与えすぎると糸状乳頭の角化が亢進し糸状乳頭が長くなり舌苔が溜まり易くなってしまうのです。
一度角化が進んでしまったものですが、しばらく過剰な刺激は避けていればまた元の角化具合まで落ち着いてきますのでご安心ください。
通常舌表面の汚れは唾液によって洗い流されたり、食べ物や上顎などとこすれることによって清潔に保たれていますが、食事の制限をしたり唾液が減ってくると汚れが溜まり、舌苔が厚くなってしまうのです。
過剰な清掃はNGですが、長時間食事をしていなかったり唾液の分泌が少ないときに舌苔ケアをするのが望ましいと言えます。
ですので舌苔ケアの回数とタイミングは、朝起きたときに1回するのがベストです!

歯ブラシで舌をこするのはNG!

よく歯磨きついでに歯ブラシで舌を磨く方がいますが、あれは間違いです!!
歯磨き粉に研磨剤が含まれていると舌を傷つけ、それが臭いの原因になることもあります。
また歯磨き粉をつけていなくても歯ブラシでの清掃は避けたほうがいいです。
舌の表面は舌乳頭というものがびっしりあり、それらを広げると約20平方メートル、畳でいうと約12畳分ほどの面積になります。
その表面積分の細菌などを歯ブラシで取った後は水ですすいだとしても、相当数の細菌が歯ブラシに残っています。
医療用の器具のようにしっかり滅菌・乾燥できればいいのですが、家庭内で歯ブラシについた細菌をすべて取り除くことはまず無理なので、歯ブラシ上で細菌が繁殖します。
そのブラシでまた歯を磨くことになると、増殖した菌を口の中に戻すような形になってしまうのです。
舌をお掃除するなら、舌を上顎とこすり付けてみたり、しっかり洗浄できて乾燥しやすい舌専用の器具を選んで使用するのがいいですね。


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