「親知らず」?!抜かなきゃだめ??

2015年10月27日

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虫歯や歯石の次に良く相談されるのが「親知らず(おやしらず)」です。
親知らずと聞くと抜かなくちゃいけないというイメージをお持ちの方も多いようですが、必ずしもそういうわけではないので、今回はそんな親知らずについてお話したいと思います。

何で「親知らず」って言うの??

名前の由来については諸説あるようですが、一番良く聞くのは親知らずの生えてくる年齢説です。
親知らずは20歳前後に生えてくるのですが、昔は今よりも平均寿命が短く、1890年代では男性で42歳、女性で44歳でした。
20代で子を産んだとすると、子の親知らずが生える頃に親は平均寿命を迎え、亡くなってしまうことが多いため、親は知らないということになります。

戦後の医学の発展により、今では20代でも親どころか祖父母も健在ということが一般的になって来ました。先人の努力・医学の発展に感謝です。
ちなみに、我々歯科医師は親知らずのことを「智歯(チシ)」や「第三大臼歯(ダイサンダイキュウシ)」、「8番(ハチバン)」と呼びます。

親知らずって痛いイメージがあるけど・・・

「親知らずだから全てが痛い」と言うわけではありません。
痛みが出る場合とそうでない場合があります。
親知らずの痛みは炎症によるものと虫歯によるものがあります。
一番奥の狭いところに生えてくるため、歯磨きもしにくく、歯茎が一部かぶったままだとそこでお口の中の細菌が増殖しやすくなります。
その細菌が周囲の組織に炎症を起こし、痛みとなったり、虫歯を発生させていきます。
痛くないという方もいますが、それは①親知らずが生えるスペースが十分にあり、②まっすぐ生えて、尚且つ③普段の歯磨きでしっかり管理されているからです。

抜く?抜かない??

親知らずは必ず抜かなくてはいけないというものではありません。
抜かなくてはいけない場合と抜く必要が無い場合があります。

▼抜かなくてはいけない場合
①親知らずが虫歯や歯周病の原因になる場合
②横向きに生えていて他の歯の並びを歪めてしまう場合
③親知らず自身が虫歯になっている場合
など。

▼抜かなくても良い場合
①まっすぐ生えていて向かい合う歯と噛みあっており、しっかり歯磨きできる場合
②他の歯を押さない状態で骨の中に完全に埋まっている場合
③骨とくっついてしまっている場合

親知らずを残しておくことで、将来的に入れ歯やブリッジの支えとして使ったり、抜けたところに移植して使用したりなどのメリットもあります。
残すか残さないかはご自身では判断が難しいため歯科医院でしっかり見てもらいましょう。

抜くことになったけど・・・

一般的に親知らずを抜くときには、上よりも下の歯のほうが苦労することが多いです。
というのも、上顎の骨より下顎の骨のほうが硬く丈夫なため、痛みや腫れが出やすく、また、親知らずの近くに大きな神経の束があることが多いためです。

抜いた後の腫れが強い場合はお口が開けにくくなる事もあります。また、血が溜まるため顔に青あざのようなものが出てくることもあります。
親知らずを抜く場合、特に下の場合は時間と体力に余裕を持って行いましょう。

また、女性の場合、妊娠などによるホルモンバランスの崩れから親知らずに痛みが出ることもあります。
妊娠中は積極的な歯科治療ができないため、心配な親知らずがある場合は早めの抜歯をおすすめします。



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