よく噛む人ほど得をする!?咀嚼のススメ

2016年3月18日

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皆さんの「食事にかける時間」はどのくらいでしょうか?ひと口に対して噛む回数は何回が理想?
「よく噛む方が良い」という事はなんとなくわかっていると思いますが、実際のところはわからないという方が多いかもしれません。
そこで今回は、噛む〈咀嚼〉ということについて、ちょっと踏み込んでお話したいと思います。

咀嚼ってどういうこと?

咀嚼はただ単に「噛む」という事ではありません。
口に入れた食物を細かく砕き、唾液を分泌し食物と混ぜ合わせる事で飲み込みやすい大きさの塊(食塊)を形成、消化・吸収を促す動作です。
無意識に日々食事をされていると思いますが、お口の中では舌や上あごなども利用し複雑な動きをしています。

消化だけじゃない?メリット多数!咀嚼の8大効果

よく噛む事でどんな効果があるのか、日本咀嚼学会では「ひみこのはがいーぜ」と言う標語で紹介しています。
ひ:肥満を防ぐ
  よく噛む事で満腹中枢を刺激し、食べすぎを抑えます。
み:味覚の発達
  唾液としっかり混ざる事で本来の味をしっかり味わう事ができ、味覚が発達します。
こ:言葉の発音がはっきり
  口周りの筋肉が発達し発音も良くなり、表情も豊かになります。
の:脳の発達
  顎の動きにより脳の血流量が上がります。お子様は知育を助け、高齢者は痴呆の予防に役立ちます。
は:歯の病気を予防
  食物が歯に当たる事で表面が磨かれ、唾液の分泌も良くなることから虫歯や歯周病の予防に役立ちます。
が:ガンの予防
  唾液中の酵素には発がん物質の発がん作用を消す働きがあると言われています。食物を30秒以上唾液に浸すと効果的。
い:胃腸の働きを促進する
  よく噛む事で消化酵素の分泌を促進、胃腸の働きを正常に保ちます。
ぜ:全身の体力向上
  噛む事で全身に力が入り体力や運動能力の向上に役立ちます。

ひとくち何回??咀嚼の回数と食事時間

現代人の〈1回の食事〉の咀嚼回数は約600回程、食事時間は10分程度と言われています。
戦前では咀嚼回数1400回、食事時間20分程度弥生時代ではなんと4000回に、食事時間は約1時間と考えられています。
これは食生活の変化(柔らかくすぐ食べられるものが好まれる傾向)や食品の加工技術向上によるものです。

「一口30回噛むように!」と聞いた事はあると思いますが、実践されている方はいらっしゃいますか?
実際やってみた方からは、「30回も噛む前に口の中からものがなくなってしまった」「そんなに噛んだらおいしくない」などの“一口30回”への疑問が出てくる事もありました。
これは良くあることなのですが、30回噛めばそれでいいと言う間違った解釈からで、実際は食事の内容から適正な咀嚼回数は異なります。
そのため、ただ単に30回なのではなく、「一口に30回ほどかけて咀嚼するような食事を取るようにしよう」と言い換えるとわかり易いですね。

食事内容の工夫としては、
・噛み応えのあるものを食事に取り入れる
→豆腐などの柔らかいものはおじゃこなどをトッピングしたり、おやつにナッツやするめなどを取り入れる
・薄めの味付けにする
 →薄めの味付けにするとしっかり味わおうとする傾向が強くなりよくかむようになります
・飲み物で流し込む事を防ぐため、食事中はなるべく飲み物は取らない
 →よく噛まない人は水分で流し込む癖がついている事も多いです

そのほかにも様々方法はありますが、まずは簡単にできる事から行ってみるとよいかも知れません。

咀嚼Before After

噛む事が良いことは判ったけど、なかなか実践できない・・・と言う方のために実例をご紹介します。

わずか半年で30キロの減量に成功したホレス・フレッチャー氏。
富豪実業家のフレッチャー氏は美食家で有名でしたが、肥満により健康を損ね、生命保険の契約を断られるほどでした。
さすがに危機感を覚えたフレッチャー氏は色々検証し、徹底咀嚼による健康法を編み出しました。
自身の体験から「フレッチャーイズム~どのようにして60歳で若くなりえたのか~」と言う本も出版されています。
実はこの本、出版は1913年!100年以上も前にすでに確立された方法だったのです。
フレッチャーイズムの日本語訳だけでなく、小説や絵本にもなっているようなので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?
>>フレッチャーさんのまとめページ

色々お得な咀嚼のお話でしたが、ちょっとした意識だけですぐに実践できますので今日から実践してみてはいかがでしょうか?
おいしくゆったりよくかんで、今回のお話がお口から全身の健康を支えるよいきっかけになれば幸いです。



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