保険?自費?どっちがいいの?「かぶせ物」のお話

2016年5月4日

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ホワイトニングでご自身の歯の色は白くきれいになれますが、そうなると今度は「かぶせ物」の色が気になってくると言う方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は今かぶせ物が入っている方も、これからかぶせもの治療する方も是非見ていただきたい、歯医者さんではなかなか聞きにくいかぶせ物についてお話していきます。

そもそもなぜかぶせ物の治療が必要なのか?

虫歯菌が出す酸によって歯が溶かされていく、歯の形が崩れていくというのが虫歯です。
溶かされる事によって歯は脆くなり、噛み合わせの力に耐え切れずに歯が折れたり、歯の形が崩れる事によりうまく噛めなくなってしまいます。
このような状態から回復させるために、硬く元の形に近いもので覆いかぶせていくのが「かぶせ物」の治療です。
きちんとかぶせ物をかぶせない場合、そこに物が詰まりやすくなり口臭や歯周病・新たな虫歯の原因になったり、噛み合わせがズレ、顎関節症や肩こり・頭痛の原因にもなったりします。
「痛みがなくなったから」と勝手に治療を中断すると後でもっとややこしい事になるので、最後までしっかり治療は受けてくださいね。

保険と自費・・・なぜ分かれているの?

「保険治療」とは、患者さんが一部負担金(1~3割)を医療機関窓口で払い、残りの7~9割分の額は皆さんが納めている医療保険費から支払ってもらっているという〈皆でお金を出し合って運営している助け合い〉のしくみです。
皆さんのお金を利用するので、医療機関への支払いは細かくルールが決められているのですが、大まかにまとめると、病気などで健康が害された場合に支障なく生活できるレベルまでの医療に対して支払われます。
歯に置き換えると「噛めればいい」と言うレベルまでの治療になります。

現在歯科では前歯に対してのかぶせ物は保険でも白いものがかぶせられますが、あくまでも「支障なく生活できる」と言うものなので、明らかに作り物っぽかったり、時間がたつと変色してくるというものになってしまいます。
保険治療で審美的な要素を求める事はできないので、見た目を左右する前歯などでは自費での治療がおすすめになってきます。

保険と自費のかぶせ物

〈保険のかぶせ物〉は、金属のみでできたものか金属の裏打ちで見えやすい部分だけ白いプラスチックをくっつけたもの(硬質レジン前装冠)になりますが、表面のプラスチックが経年劣化によって周囲の水分を吸収して変色を起こしたり、それによって脆くなったりしてきます。
経年劣化によって起こる変色は白くすることはできず、唯一の改善方法としてはかぶせ物の作り直しとなってしまいます。
どのかぶせ物もそうですが、作り直しとなるともう一度歯を削らなくてはなりません。
一方〈自費のかぶせ物〉は様々な種類がありますが、どれも吸水や経年劣化しにくく、見た目も透明感があり天然の歯と見分けがつきにくいものになります。

どっちがいいか見分けるポイント

〈自費のかぶせ物〉は経年劣化しにくく、変色もしないので、軽く口を開けて見えるところの治療や将来的に歯の削る量を少なくしたいと考えている場合におすすめです。
また、自費は医院によって設定しているお値段も違いますので、いろんな医院で説明を聞いてみるのも良いでしょう。

ホワイトニングとかぶせ物の治療、どっちが先?

こちらもよく聞く質問なのですが、かぶせ物の色は周囲に合わせて色を決めることができます。
先に白いかぶせ物を入れて、それにあわせて周囲をホワイトニングしていこうと考えている方も中にはいらっしゃいますが、ホワイトニングでは歯の質によってどのくらいまで白くなるかやってみないとわからないので、後々色が合わないと言う事にもなりかねません。
そのため、審美面を考えると、「ホワイトニングしてからかぶせもの治療をするほうが良い」となります。
また、かぶせ物の治療には時間がかかるため、かぶせ物の治療をしつつホワイトニングを行う方法もあります。
ホワイトニングとかぶせ物の医院が違う場合は双方の先生にかぶせ物の(ホワイトニング)治療中である事を伝えておくと良いでしょう。

一時の選択がその後に大きく関わってくる事も多い歯のかぶせ物。
選択の時に今回の話を思い出していただければ幸いです。
また、選択が迫っている方はしっかり先生とお話をされる事をおすすめします。


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